【ホラー&ミステリ】綾辻行人の大人気小説「Another」の続編「Another 2001」読了感想

小説

ハローハロー、綾辻行人の「Another 」をご存じでしょうか。今回は続編である「Another 2001」について書きたいと思います。

相変わらず不気味さと美しさを漂わせる表紙!発売されたことを知らず、ふらりと本屋に入って一目で新刊だ!とわかりました。ということで2日間で読了、感想なんかを書きたいと思います。

※この記事は多少のネタバレを含みます。




Contents

Anotherシリーズについて

「Another」は綾辻行人により2011年11月に角川文庫から上下巻が発売された「ホラー&ミステリ」小説です。そして2013年7月に続編の「AnotherエピソードS」が発売され、7年の月日を経て2020年9月に「Another 2001」が発売されました。一つ一つでストーリーは完結しますが、主人公の変更はありますが、おなじみのキャラクターは登場します。

「Another」には物語の軸となる「呪い」が存在します。

26年前、夜見山北中学3年3組のクラスの人気者である「ミサキ」が亡くなってしまいます。クラスメイトは「ミサキ」の死を受け入れられず、まるで「ミサキ」が生きているかのようにふるまいます。その結果、卒業式の集合写真に死んだはずの「ミサキ」が写っていました。
それがキッカケとなり、3年3組は死に近づいてしまい、翌年から3年3組には死んだはずの人間が誰にも気づかれずに紛れ込み、クラスメイト、その関係者に様々な災厄が起こり始める。

Another

1998年の春に主人公である「榊原恒一」が舞台である夜見山にある夜見山北中学に転校してくるところから始まります。主人公は「自然気胸」により入院することになり、そこで「ミサキ・メイ」と出会います。
退院して夜見山北中学に登校すると、そこには「ミサキ・メイ」がいます。ですがほかのクラスメイトには「いないもの」の相手はよせ、と忠告を受けます。そしてそこから次々にクラスメイトやその関係者が死んでいく・・・「呪い」「いないもの」とはなんなのか、「呪い」を回避、防ぐ方法はあるのかいった感じでストーリーは進みます。

「Another」はアニメ、漫画などのメディアで展開しており、それぞれ生存者が変わりますので、小説だけでなく他の媒体でも見てみてください。
このインパクト・・・↓

出典:Amazon
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AnotherエピソードS

「AnotherエピソードS」は「Another」の裏での出来事です。裏とは言え物語の主人公は「見崎鳴」です。「呪いによる災厄」を止めるために「見崎鳴」が手掛かりを求めて11年前の3年3組の生存者である「賢木晃也」を訪ねる。しかし彼はすでに死んでおり、さらには幽霊となって自分の死体を探しているところを「見崎鳴」と出会い、一緒に探していくうちに物語の真相にたどり着く。といったストーリー。

エピソードSは「Another」と同時期ですが「Another 2001」へとつながるストーリーともなっています。

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Another 2001

「Another 2001」は「Another」から3年後のお話です。主人公は「AnotherエピソードS」に登場する「比良塚想」彼が夜見山北中学の3年3組に進級しその中心として進みます。「いないもの」を引き受けた「比良塚想」が「災厄」を止めるために「見崎鳴」や「榊原恒一」の手助けを得ながら中学生活を送る。

Another 2001の感想

KADOKAWAのHP紹介文にはこんな文章があります

始まってしまった。
そんなはずは、なかった……のに、どうして。
今年の〈もう一人〉は、誰――?
多くの犠牲者が出た1998年度の〈災厄〉から3年。

春から夜見北中三年三組の一員となる生徒たちの中には、3年前の夏、見崎鳴と出会った少年・想の姿があった。

〈死者〉がクラスにまぎれこむ〈現象〉に備えて、今年は特別な〈対策〉を講じる想たちだったが、ある出来事をきっかけに歯車が狂いはじめ、ついに惨劇の幕が開く! 相次ぐ理不尽な“死”の恐怖、そして深まりゆく謎。
〈夜見山現象〉史上最凶の〈災厄〉に、想と鳴はどう立ち向かうのか――!?
綾辻行人が満を持して放つ、渾身の1200枚!

KADOKAWA公式ホームページより引用

史上最凶の災厄!スケールは大きく、夜見山全体を巻き込んだ「災厄」に膨れ上がっていました!
一筋縄ではいかないストーリーにアニメファンならニッコリな登場人物。しかし知っている人にとってはどんでん返しは大きくなるのではないでしょうか。「災厄」のパワーアップ感がとんでもないです!
各所にちりばめられた伏線が、終わりに近づくにつれ、「ああー!」と声をあげたくなる回収。

ぺージ数は約800ページ。本を手に取ったときはブ厚!と思いましたが全く飽きることなく(厚いので時間はかかりました)読破しました。ボクもアニメは観ましたので「彼女」の登場はうれしく
また、ただ登場するのではなくちゃんと最後まで役割を持ってくれていたのが、少し切ない感じがしました。

読後も少し切ない気分でしたが、けっして煮え切らないといったことのない晴れたものでした。
ああ読み終わったという達成感もありました(笑)

出典:Amazon

さいごに

「Another」シリーズは「Another 2001」で終わりではなく「Another 2009」で完結になる構想であると綾辻行人は言っています。何年先になるかわかりませんが、ぜひ皆さま「Another」シリーズを読んで、観て、語って一緒に待ちましょう!




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